ちなみに、あの監督のあの有名作品を私は観ていない。
私はIT業界に身を置いてから16年が経過しようとする、38歳の中年男性である。
38歳と聞いてどのようなエンジニア像を想像するだろうか?
- 管理職
- 特定の領域のスペシャリスト
上記のいずれでもなく、フリーランスエンジニアとして独立の道を歩んでいる。
思えば2008年、22歳で大学卒業を機に東京のIT企業へ就職したことが私のエンジニア人生の発端である。
私の職務経歴は以下のページにもまとまっている。興味があればぜひ一読願いたい。
2009年、リーマンショックが原因の業績低下によるリストラ。
その後、客先常駐零細パワハラSIerへの転職。上司や先輩にパワハラされながらもJavaの技術を体得する日々。
2018年に自社サービスを持つWeb系上場企業への転職。
2021年、古くて汚いJavaで書かれたソースのシステム保守に嫌気がさし副業からの独立を目指す。
2023年、副業(ライター)で7万円ほど稼げるようになり独立。
こうして自分の経歴をざっと整理すると見えてくるものがある。
清楚系女子高生の笑顔だ。
失礼。私はJavaと共に社会人人生を歩んでいる、ということだ。
乙女の柔肌のようにナイーブな新人時代の研修から始まり、会社員生活の終わりまでJavaに支配された人生といっても過言ではない。
よくオワコンエンジニアの特徴として最新技術を学ばないエンジニアがやり玉にあがる。
しかしながらJavaを10数年使っていると、ほかの言語に移っても問題なく仕事できることに気づく。
私は現在、PHPやVue.jsを使った案件に従事している。パワハラ客先常駐SE時代には想像もつかなかった未来である。
考えてみればJavaの構文はC++と類似しているし、オブジェクト指向はJava独自の概念でもない。
Javaはある程度、汎用的な言語といえるのではないか?
そう考えれば、Javaとともに歩んできた10数年は無駄なものではなかったのかもしれない。
参考までにTOIBEインデックスを確認すると2023年10月現在、Javaは4位に上がっているようだ。ちなみに栄えある1位はPythonである。AIとよろしくやりやがって。インデントによるブロック定義、好きだぜ///
そんな私は現在、Jamstackなポートフォリオサイトを作ろうとしている。
Jamstackとは簡単に言えば、JSとAPI組み合わせて静的コンテンツを提供する仕組み、APを動かすサーバーを持たないサービスを指す。(静的ページを配信するホスティングサービスは必要)
直近の目標は、エンジニアのポートフォリオをJamstakなサイトで公開することだ。
自分は作りたいものがない。
エンジニアと自称するようになってから10数年、私の心に澱のように溜まっていた悩みだ。
しかし、独立して一人になった今、自分には作りたいものがある。ある日突然の思い付きだったが、10数年の悩みがなくなった。ある日の空のように私の心は晴れ渡っている。
人生は不思議なものだ。
男性が40を過ぎると蕎麦を打ち始めることが多いらしい。
JavaおじさんにとってJamstackなサイトはさしずめ、40代男性の蕎麦なのかもしれない。